甘い恋には程遠い


終電までは1時間半ある。
それまでに大神が来てくれへんかったら
諦めよう。なんて…考えてたら…

「…成瀬っっ!」

って、私の名を呼ぶ声が聞こえた気がした。
大神の声が聞こえた気がした。
でも、姿は見えへん。…空耳かもしれん。

慧「成瀬っ!」

いや、やっぱり……聞こえる。

振り返るとそこには本物の大神がおった。

息を整える大神の髪が濡れてた。
もしかしてお風呂入ってたんかな?
それで…慌てて…

桃花「ごめん。もしかして
お風呂入ってた?
せやったら電話くれれば
良かったのに。
髪濡れたままやと寒いやろ?
私の事はええか…」