甘い恋には程遠い


弘高「大神くんはな。まあ、正直。
夏祭りの日以来やったし
連絡来た時はビックリしたけど…
誰にも相談出来へんって
言うから会いに行ってんけど。
話聞いてて…思ったのは…
ああ、ほんまに桃花ちゃんの事
大切に思てんねやなって事かな。
後悔してたよ。人の気持ちに
寄り添われへん。何で、俺は
成瀬の事を分かってあげられないんだろう
て、めちゃくちゃ悔しがってた。」

大神が何で弘高くんに
そんな話をしたんか。
よう分かれへんかった。

弘高「こっからは大神くんが
言ってた言葉のまま伝えるな。
成瀬の気持ちは変えられない。
だけど、知りたい。何で俺じゃ
ダメなのか。何で俺は、成瀬の
1番になれないのか、知りたい。
愛し方が良くなかったのか。
大切って言葉の意味を間違えているのか。
分からない。分からない事だらけで
嫌になる。俺、結構、自信あったんです。
成瀬を愛する自信も。幸せにする自信も。
正直めちゃくちゃあった。でも…あの人と
話す成瀬を見た瞬間、なくなった。
ああ勝てねぇ。って思った。…てさ。」