甘い恋には程遠い


桃花「あー、うん。
何か日課みたいになってしもて…
それに、ほら。ここの屋上広いし。」

何やそれ、意味不明やろ。
屋上が広いから何やねん。

あかん、何か私、緊張してるわ。

慧「多分、10分後に雨降るよ。」

桃花「何やそれ。
あんたは天気予報士か?」

慧「いや、雨雲レーダー。」

そう言って、大神は
スマホの画面を私に向けた。

桃花「ふっ。あんたが
そんな冗談言える奴やと
思ってなかったわ。」