甘い恋には程遠い


慧「何で、俺から離れるんだよ!
…て、思った。」

桃花「え?」

慧「本当は分かってたよ。
お前がそんな事言う奴じゃないって。
傷付いてる人にとる態度じゃなかった。
てのも、あるけど。言う通りだったから。
図星だったから、こっちも言い過ぎた。
だから、俺の方こそ、ごめん。」

軽く頭を下げた後
私の顔を見つめながら…
いや、正確には私の後ろに
広がる青い空を見つめながら
話し始めた。

慧「お前の言う通り。
…俺は、いつも自分が大事だよ。
成瀬みたいに誰かのために
身を捨てる事なんて出来ない。
分かってるんだけど…寂しかった。」