一恋「私な、ちっさい頃からいつも
桃花と比べられててん。
お父さんもお母さんも桃花の事
大好きでさ。桃花ちゃんみたいな
元気な子がおったら家中明るなるな。
一恋も、もっと愛想良くしなあかんで。
とか、近所のいじめっ子に
桃花ちゃんが怒ったらしいで。
一恋も誰かの事、助けられる
強い子にならなあかんで。とか。
桃花桃花って。子供の頃から
あんたの名前ばっかり聞いてて…
正直、小学校にあがる頃、あんたの事
めちゃくちゃ嫌いやってん。」
初めて知った。一恋の気持ち。
一恋「私よりも勉強も運動も出来へん。
私の方が何でも出来るのに、何でいつも
皆、桃花ばっかり褒めるんやろって。
めちゃくちゃ憎かったわ。
でも、歳とる度にあんたの凄さ
思い知らされてばっかりでさ。
いつの間にか、あー褒められても
しゃーないわって思うようになっててん。」



