そんな事で…人を助けられるとは
思ってなかった。
ただ話すだけでええやなんて。
そんな事を大神が楽しいと思うやなんて。
思ってもなかった。
桃花「そんなんでええの?」
慧「少なくとも、俺にとっては。
凄く大切な時間だ。」
桃花「そっか。」
星空と街灯の光に照らされながら
そう話す大神の横顔を見て思った。
私が1番大切にしたいんは
私の気持ちやないんやと。
きっと、今の大神にとって
恋なんて必要ないんやと。
せやったら、私は…このままずっと…
卒業までの間…大神と
仲の良い友達でおりたい。
大神の一番の親友でおりたい。