桃花「あのさ、大神。
ずっと聞きたくて聞けへんかった事が
あんねんけど…」

慧「うん、何?」

桃花「大神はさっきもお父さんに
言ってくれた。…どうでもいいって。
それはもう復讐の事なんて
考えてへんって事?」

慧「…分からないんだ。
今はどっちかって言うと…
考えない様にしてるのかもしれない。
でも、これだけは信じて欲しい。
成瀬と一緒にいる時は自然と
そんな事は考えないんだ。
今、目の前の事を楽しもう。そう思える。
だけど、やっぱり…1人になると…
部屋に飾ってある姉と撮った写真を見ると…
あの屋上に1人でいると…考えてしまうんだ。」

そりゃあそうか。…大神は
ずっとその気持ちを抱えて生きてきてんから
そう簡単になくなる訳はないか。