慧「成瀬と同じ。いい人達だから
そんな事を知れば寄り添ってくれる。
また何度も家に招いてくれる。
そんな気がした。だから言わなかった。
幸せな人達に不幸を伝染させる様なマネ。
やっぱり俺には出来なかった。」
ほら、やっぱり。
私は大神を悲しませた。
幸せな姿を見せつけて
また大神に嫌な思いをさせた。
ただ…大神に笑って欲しいだけやのに。
ただ…大神を元気付けたいだけやのに。
空回ってばっかりで…。
ほんまはずっと気付いてる。
大神のために
してあげられる事は何もないって。
出会ったその日から知ってる。



