甘い恋には程遠い


大神を駅まで送るまでの帰り道。
私らは無言やった。

たった3分の距離が長かった。

ー1番線に電車が参ります。

轟音と共に電車がやってくる。

桃花「あの、大神!
今日は、何か…ごめんな。
お父さんもお母さんも…あんなで。」

慧「いや、楽しかったよ。」

桃花「そっか、それなら良かった。
じゃあまた明日。学校で。」

慧「うん。」

電車に乗り込んだ大神を見送って
歩き出す。