甘い恋には程遠い


母「大神くん。電車の時間は平気?」

慧「え?ああ…」

母「男の子でも危険は変われへんからね。
ウチは、いつでも来てくれてええから。
もう遅いし、今日の所はお開きにしましょう。」

慧「すみません。
長居してしまいましたね。」

母「そうやないんよ。
でも…ね。とりあえず今日は。」

慧「はい。ごちそうさまでした。」

お父さんとお母さんに丁寧に
頭を下げると大神は
カバンを手に取った。

桃花「私、駅まで送るわ。」

父「大丈夫か?桃花。
お父さんも一緒に…」

桃花「ええよ。駅からの
帰り道、電話するから。
危なくないし。大丈夫。」

父「そうか。」

なんとかお父さんを説得して
もう1度、2人に頭を下げた
大神と共に家を出た。