慧「俺は…決して褒められるべきではない
理由を持って、こっちへ引越してきました。
両親の元を離れてでも成し遂げたい事が
あったからです。でも、…すみません。
話すと言っておきながら
詳しい理由までは話せません。」
父「いや。平気だよ。」
慧「でも、勘違いしないで下さい。
隠してる訳ではないんです。
ただ、俺は…成瀬と出会って
もうそれは…どうでもいい事になったんです。
だから、あの。ありがとう…ございます。」
父「ん?お礼?」
慧「成瀬と出会えて本当に…
良かったです。成瀬がいなきゃ
きっと…俺は…」
何かを察知したお母さんが
わざとらしく時計を見ながら
大神の言葉を遮った。



