甘い恋には程遠い


桃花「何それ。どうゆう事?
私が仮病使うとでも思ってんの?」

一恋「いや、仮病の方がええわ。
あんたが風邪引く方がよっぽどやで。
元気だけが取り柄のあんたが、風邪て。
明日は大雨になるんとちゃう?」

桃花「せやねん。私も同じ事考えてた。
小学生の頃から風邪なんて
引いた事なかったのに。不吉やわ。」

一恋「ほんまに大丈夫なん?」

桃花「熱は下がれへんけど元気やで。
あ、せや!一恋。大神はどう?」

ガチャガチャという音が聞こえ
遠くの方でざわめく音が聞こえ
また一恋の声が聞こえた。

一恋「教室で小難しい小説読んでるわ。」

桃花「今日、誰かと喋ってた?」

一恋「いや、そこまで注目してないけど
覚えてる限りでは話してへんな。」