慧「分かってますよ。
俺はまだ親のすねをかじらないと
生きていけないクソガキです。
先生が言いたい事は分かってます。
この学校に通えるのも一人暮らし
出来るのも、全部親のおかげ。
あの人達がお金を払ってくれるから
俺は今、不自由ない生活を送れてます。
そんな事は分かってます。」
ああ、何で…教室の扉はこんなに
薄いねん。中の声、丸聞こえやん。
聞きたくないのに聞こえてくるやん。
慧「…でも…そんなの…癪じゃないですか。
向こうにいる時は何の関心も
持たなかったあの人達が
父親面、母親面してここに現れて
今、俺の両隣に座ってるだなんて…
考えただけで…吐きそうですよ。」
あかん。涙が…とめどなく溢れてくる。



