甘い恋には程遠い


しばらく黙ってた大神の方から
ため息のような深呼吸のような
音が聞こえてきた。

…ああ、呆れられたかな。
高3のこんな時期に
何言うてんねんって思われたかな。

…ほんま…私、大神には
かっこ悪い所ばっかり見られてるわ。

桃花「ああ、ごめんな。忘れて。
なんや、私、弱気になってるわ。」

慧「お前は、考えてるよ。
いつも人の事、考えてる。」

太陽の光が作り出した影と共に
大神の大きい手が
私の頭をクシャッと撫でた。