甘い恋には程遠い


ずっとこの時間が続くんかなって。
大神と屋上で2人で食べるご飯も
悪くなかったし、大神の気持ちが
そんなにも早く変わると思ってなかったから。
…しばらく、続くやろうなって。
勝手にそう思ってた。

桃花「うん、良かったわ。
正直、ここ寒いねん。」

慧「うん。知ってる。」

でも、これでええねん。

大神に友達が出来れば
私は用無しなんやから。
大神に友達を作るって
約束したのは私なんやから
これでええねん。

桃花「ほら、教室戻るで。
こんな所おったら風邪引くわ。」

慧「おう。」

教室に戻っても、結局
大神は1人やったけど
その後の休み時間は1度も
屋上には行かへんかった。