甘い恋には程遠い


桃花「え?何て?」

慧「今更、そんな事で怒るかよ。
お前、初めからずっとウザイだろ。
…今更だよ。」

やっぱりちょっとずつ
大神は素直になってるわ。

敵意みたいなものを
感じる事が少なくなってきた。

桃花「なら、何で食べへんの?」

慧「腹いっぱいだから。」

桃花「ああ。せやんな。
大神、パンも食べてるもんな。
そりゃあそんなに食べられへんか。」

屋上を出て行こうとしとった
大神は、もう一度私の座る
ベンチに戻ってきた。

無言のまま隣に座って目を閉じて
大きく息を吸い込んだ。