甘い恋には程遠い


人混みを掻き分けて境内へと戻る。

少し離れた場所やからか
境内の方は人通りが少なくて
静かやった。

時たま吹く生暖かい風が
木々を揺らす音さえ聞こえてくる。

弘高「ええよな、桃花ちゃん。
いつも明るくて元気で。
見てるこっちが元気貰える。」

ベンチの近くまで行くと
弘高くんと大神の話し声が聞こえてきた。

慧「そうですか?
俺は見てて疲れますけどね。
元気すぎてウザイっつーか
元気の押し売りってゆーか。」