甘い恋には程遠い


お母さんが作ってくれたお弁当。
うちの母親は栄養士の資格を持ってて
自慢じゃないけど、冷凍食品
いっぱいのクラスメイトのお弁当と
違って、バランスの取れた
手作りのおかずが沢山入ってる。

桃花「大神も食べるかなー思って
今日は大きめの弁当箱にしたんやけど
一緒に食べへん?」

慧「食わねぇよ。」

桃花「えー。そんなん勿体ないやん!
私、1人じゃ食べ切れへんで?
せっかくの料理が台無しやで?」

何にも進展してない。
何にも変わってない。…訳ではない。

ちょっとずつやけど、私は確かに
大神の気持ちを揺れ動かしてると思う。