慧「この学校にはいなかった。
姉には、悩みを打ち明けられる人が。
この場所に、1人でも。…姉の事を…
本気で心配して、親身になってくれて…
1つも零さずに話を聞いてくれる人がいれば
姉は死なずに済んだかもしれない。
自殺なんてしなかったかもしれない。」
多分、私がこれからどれだけ
努力しても、どんな言葉を向けても…
大神は、目の前に罪人が現れたなら。
その人物を見つけたなら。
迷う事なく復讐するやろうなって事が。
ハッキリと分かった。
慧「美人だから。かっこいいから。
背が高いから。スタイルがいいから。
人となりを知ろうともしない
外見にだけしか興味が無い。
…そんな人達を俺は…沢山、見た。
毎日のように家に来てたのに
友達だと言ってたのに…
姉のクラスメイトは
葬式にすら来なかったんだ。」



