甘い恋には程遠い


しばらくの間、鳥の鳴き声しか
聞こえへん静かな空間が。
所謂、ピリピリとした空気が続いた。

大神の言葉を待って…待って…
ようやく口を開いたかと思えば…

慧「姉は、この教室の中心にいたんだ。
…いつも友達に囲まれて
慕われて、笑って、毎日のように
家には沢山の人が訪れた。
男も女も関係ない。姉の友達だ!と
名乗る人が大勢いた。」

あの日の言葉は…。
復讐を諦めたって言ってくれた
言葉は嘘やったんかな?って
疑わざるを得やんほどの
切ない声音でそんな話しをし始めた。