「心愛ぁこの店どぅ??」

「ぅん?」

私は水無月心愛(みなづきここあ)。

17歳の高校生。

普通のどこにでもいる高校生だけど、多分可愛い方だと思う。

あと家がけっこうお金持ち。

まぁ皆には内緒の事だけど。

「ねぇ!心愛ってばぁ!」

「あっごめん~ぼぉっとしてたぁ!」

「もぉ~!」

「ほんとにごめんって~」

今一緒にいるのは親友の神里愛梨(かみざとあいり)。

この子は読者モデルをしている超有名人。

今だに何で親友になれたのか不思議なくらいだよ。

愛梨とは長い付き合いになるんだぁ。

まぁだから話しやすいのかな??

愛梨も高校生で高校も同じ。

今日は愛梨の彼氏の山下涼介くんの誕生日プレゼント探しに買い物をしにきてるの。

山下涼介(やましたりょうすけ)。

愛梨のめっちゃかっこいい彼氏くん。

一応、涼介くんも有名な読者モデルをしてる。

よく、付き合えたねって思うよ。

涼介くんもちなみに同じ高校。

年はひとつ上だけどね。

「ねぇ、涼介にはどっちが似合うかなぁ??」

って渡されたのは黒の帽子と黒と灰色のチェック柄のマフラー。

「別にどっちでも似合うんじゃない?」

「もぉ~。適当に答えてるでしょ!?」

「あはっ。バレた( ̄ー+ ̄)ニヤリ」

「もう!本気で怒るよ!」

「ごめんごめん。」

「もぅ~!」

「あはは(笑)。」

ホントに愛梨はこんなんだからね。

何の変わりもないんだよ。

まぁそれもビックリだけどね。

「ほら!早く買っておいでよ。」
「うん。てもどっちがいいかな??」

「う~ん。帽子の方がいいんじゃない??」

「そうかなぁ?」

「うん!そうだよ☆」

「わかったぁ。じゃあ買ってくる☆」

「はぃはぃ!行ってらっしゃい。」