お腹のそこに響く鐘の重低音が街中に響き渡っている。
「…おまえらのせいだ!」
そう誰かが言って俺達は責められる。
「お前らが居なければ!」
「お前らのせいで!」
皆が口々に言う。
「や、やめなよ」
シャルはそう言う。
「いいんだよ、シャル」
俺はそう言って1歩ずつプレイヤー達の元へと向かった。
この人達をこのデスゲーム内に閉じ込めたのは誰が何を言おうと俺たち三人。
これからこのゲームをクリアしデスゲームを終わらせるためにこれから何百人、いや数千人もの人々が命を落とすだろう。
もしかしたら俺もその一人かもしれない。
デスゲームを始めた俺たちを人々は許しはしないだろう。
21世紀の世界には、便利だが諸刃の剣となりえる【インターネット】というものがある。
知りたいことがあれば、何でも即座に調べることが出来るスグレモノだ。
そう、何でも調べることが出来るのだ。
いずれこの事件は世論の的となる。
当然、デスゲームを始めてしまった俺たちは悪い意味で有名になるだろう。
このデスゲームから生きて帰ったとしても、俺たちは決してついさっきまで続いていた日常へと戻ることは出来ない。
このデスゲームで家族を失った者はきっと俺たちへ怒り、恨むだろう。
もしかしたら復讐しようとする人まで現れるかもしれない。
それになんといっても、このゲームは他のプレイヤーたちと協力しなければクリア出来ない。
そしてゲーム内の俺たちの立場は今、とても危うい。
周囲のプレイヤーたちは殺気立ち俺たちの一挙一動に注目している。
俺は少なからず自分を責めていた。
この二人を『ブレード&マジック』に誘ったのは他の誰でもない俺だ。
ならこの二人だけでも他のプレイヤーたちと協力出来るよう俺がプレイヤーたちの怒りや恨みへこの身体を捧げ犠牲になり、怒りを鎮めるのは俺の責任。
そう思っていた。
俺がプレイヤーたちへと一歩を踏み出した時、何故かレスターもほぼ全く同じタイミングで足を踏み出していた。
俺は怒りながら後ろへ振り返る。
何で着いてくる?俺はお前たちを思って......
そう言おうとしたその時、俺は思わず涙を零す。
レスターは俺に微笑みかけながら一歩一歩、力強く俺の方へと歩いてきていた。
そしてレスターは俺の横に立つ。
全てを理解した俺の涙は頬を伝う。
レスターの大きな身長が心強い。
俺たちはまた一歩足を進めた。
俺とレスターは怒りに震えるプレイヤーたちの元へと向かう。
全ては彼女を救うため。
責任を取るため。
俺は殺された。
──────────────
気づくと、俺は真っ暗な空間にいた。
周りには何も見えない。
(......違うだろ?)
頭の中で声が響く。
(......お前は全てを2人に押し付けて『死』を持って逃げ出そうとしたクズだろう!一体何を言っているんだ!)
な.....
その一言は俺の精神に深く突き刺さった。
俺は頭を抱えながら問答する。
違う、俺はそんなこと思ってない。
俺はただあいつらの立場を救おうとしただけだ。
逃げたんじゃない。
怖かったわけじゃない。
俺は違うんだ。
ただ責任をとろうとした。
あいつらの為と思って.....
(違う!お前は自分に暗示をかけ、自分自身を騙そうとしている。お前は恐怖し逃げた。世の中や周りの人々から批判される事に恐怖したのだ。お前は今、真摯に向き合うべき問題から目を逸らしている。それだけだ。
......本当は責任なんて微塵も感じていないだろう?)
俺は目を見開き頭を掻きむしる。
目が充血し始める。
涙に混じり血が垂れる。
それでも俺は止まらなかった。
まるでそこから何かを追い出すかのように。
違う。違う。違う!
お前は何を言ってるんだ。
俺は、そんなことしてない。
リーダーとしての責務を果たしているだけ。
それだけだ。
逃げてなんかない。
騙してなんかない。
目を逸らしてなんかない。
(自分を騙し続けるのはやめろ。惨めだ)
その一言に俺は震え始める。
身体が一気に冷えていく。
頭がグラグラと揺れる。
ガンガンと甲高い金属音が耳の中を暴れ回る。
そして俺はすぐに悟る。
......俺は自分を騙していたのか?
ここぞとばかりにあの声がまた囁き出した。
(そうだ。お前は自分自身に嘘をつき、真実と向き合わないことで楽に生きてきたんだよ。それが他人を不幸にする事になると気づいていながらね)
俺は絶望する。
今までの記憶が俺の頭の中を駆け巡る。
俺の中で不思議とパズルのピースのようにその言葉ははまっていった。
虚ろな目を上げ、かすれ声でそいつに問いかける。
......お前は一体誰なんだ?
静寂。
(俺はお前だよ、四葉柊。お前の中に棲むお前の事を最も理解している『もう一人』のお前だ)
もう一人の俺?
俺......自身?
(その絶望をしっかり味わえ。そして何をするべきなのか。それをじっくり考えろ)
その言葉は俺の耳をスっと通り抜ける。
そこで俺の意識は途切れた。
「…おまえらのせいだ!」
そう誰かが言って俺達は責められる。
「お前らが居なければ!」
「お前らのせいで!」
皆が口々に言う。
「や、やめなよ」
シャルはそう言う。
「いいんだよ、シャル」
俺はそう言って1歩ずつプレイヤー達の元へと向かった。
この人達をこのデスゲーム内に閉じ込めたのは誰が何を言おうと俺たち三人。
これからこのゲームをクリアしデスゲームを終わらせるためにこれから何百人、いや数千人もの人々が命を落とすだろう。
もしかしたら俺もその一人かもしれない。
デスゲームを始めた俺たちを人々は許しはしないだろう。
21世紀の世界には、便利だが諸刃の剣となりえる【インターネット】というものがある。
知りたいことがあれば、何でも即座に調べることが出来るスグレモノだ。
そう、何でも調べることが出来るのだ。
いずれこの事件は世論の的となる。
当然、デスゲームを始めてしまった俺たちは悪い意味で有名になるだろう。
このデスゲームから生きて帰ったとしても、俺たちは決してついさっきまで続いていた日常へと戻ることは出来ない。
このデスゲームで家族を失った者はきっと俺たちへ怒り、恨むだろう。
もしかしたら復讐しようとする人まで現れるかもしれない。
それになんといっても、このゲームは他のプレイヤーたちと協力しなければクリア出来ない。
そしてゲーム内の俺たちの立場は今、とても危うい。
周囲のプレイヤーたちは殺気立ち俺たちの一挙一動に注目している。
俺は少なからず自分を責めていた。
この二人を『ブレード&マジック』に誘ったのは他の誰でもない俺だ。
ならこの二人だけでも他のプレイヤーたちと協力出来るよう俺がプレイヤーたちの怒りや恨みへこの身体を捧げ犠牲になり、怒りを鎮めるのは俺の責任。
そう思っていた。
俺がプレイヤーたちへと一歩を踏み出した時、何故かレスターもほぼ全く同じタイミングで足を踏み出していた。
俺は怒りながら後ろへ振り返る。
何で着いてくる?俺はお前たちを思って......
そう言おうとしたその時、俺は思わず涙を零す。
レスターは俺に微笑みかけながら一歩一歩、力強く俺の方へと歩いてきていた。
そしてレスターは俺の横に立つ。
全てを理解した俺の涙は頬を伝う。
レスターの大きな身長が心強い。
俺たちはまた一歩足を進めた。
俺とレスターは怒りに震えるプレイヤーたちの元へと向かう。
全ては彼女を救うため。
責任を取るため。
俺は殺された。
──────────────
気づくと、俺は真っ暗な空間にいた。
周りには何も見えない。
(......違うだろ?)
頭の中で声が響く。
(......お前は全てを2人に押し付けて『死』を持って逃げ出そうとしたクズだろう!一体何を言っているんだ!)
な.....
その一言は俺の精神に深く突き刺さった。
俺は頭を抱えながら問答する。
違う、俺はそんなこと思ってない。
俺はただあいつらの立場を救おうとしただけだ。
逃げたんじゃない。
怖かったわけじゃない。
俺は違うんだ。
ただ責任をとろうとした。
あいつらの為と思って.....
(違う!お前は自分に暗示をかけ、自分自身を騙そうとしている。お前は恐怖し逃げた。世の中や周りの人々から批判される事に恐怖したのだ。お前は今、真摯に向き合うべき問題から目を逸らしている。それだけだ。
......本当は責任なんて微塵も感じていないだろう?)
俺は目を見開き頭を掻きむしる。
目が充血し始める。
涙に混じり血が垂れる。
それでも俺は止まらなかった。
まるでそこから何かを追い出すかのように。
違う。違う。違う!
お前は何を言ってるんだ。
俺は、そんなことしてない。
リーダーとしての責務を果たしているだけ。
それだけだ。
逃げてなんかない。
騙してなんかない。
目を逸らしてなんかない。
(自分を騙し続けるのはやめろ。惨めだ)
その一言に俺は震え始める。
身体が一気に冷えていく。
頭がグラグラと揺れる。
ガンガンと甲高い金属音が耳の中を暴れ回る。
そして俺はすぐに悟る。
......俺は自分を騙していたのか?
ここぞとばかりにあの声がまた囁き出した。
(そうだ。お前は自分自身に嘘をつき、真実と向き合わないことで楽に生きてきたんだよ。それが他人を不幸にする事になると気づいていながらね)
俺は絶望する。
今までの記憶が俺の頭の中を駆け巡る。
俺の中で不思議とパズルのピースのようにその言葉ははまっていった。
虚ろな目を上げ、かすれ声でそいつに問いかける。
......お前は一体誰なんだ?
静寂。
(俺はお前だよ、四葉柊。お前の中に棲むお前の事を最も理解している『もう一人』のお前だ)
もう一人の俺?
俺......自身?
(その絶望をしっかり味わえ。そして何をするべきなのか。それをじっくり考えろ)
その言葉は俺の耳をスっと通り抜ける。
そこで俺の意識は途切れた。
