これからの記憶をあなたと二人で

「サンキュ」晴人は礼を言いながら早速飲み始める。

それを見て私もカフェオレを一口、口に含だ。

しばらくの沈黙が流れて晴人が口を開く

「俺さ、明日で出張終わるんだ」

何も言えずに相槌だけ打つ

「だからさ、この前の返事聞かして欲しくて」

そこまで言って晴人の手が少し震えていることに気がつく。

きっと晴人は本気で私を、大切にしてくれる。

誠実な言葉にはちゃんと向き合って答えないと。

散々考えて前に進むためにも晴人と付き合う

のはいいんじゃないかと考えていた。