これからの記憶をあなたと二人で

晴人は自販機の所まで行くと

「何飲みたい?奢ってやるよ」と言った。

「え、悪い、、」と私が言い終わるのを待た

ずに「いーからいーから」という。

「えーじゃあお言葉に甘えてカフェオレで」

「ん、」と晴人が相槌を打って私の分を買ってくれる。

「じゃあ、晴人の分は私が奢るね」

「は?それじゃあ俺が奢った意味ねーじゃ

ん」晴人は苦笑を零しながらも私の提案に乗

ってくれた。何飲みたい?と聞くと

「コーヒー」と短く一言。自販機のボタンを

押して出てきたコーヒーを晴人に渡す。