「別れる時も好きだったよ…
…
…
お父さんのお店を継ぎたいって
すごく素敵なことだと思った
…
でも
何かを途中で辞めてほしくなくて
大学を辞めることを反対したの
あんなに受験勉強も頑張ってたのに…
…
だから
凌に選んでほしかった
…
別に私を選んでほしかったんじゃなくて…
…
自分の将来を
自分でちゃんと選んでほしかった
…
そしたら凌
私を選ばなかった
…
だからきっと
本気なんだな…って
応援しようと思った
…
別れてからも
ずっと凌が好きで…
…
雑誌で見た時、嬉しかった
…
彼氏ができた次の日だった」
ドーン…ドーン…ドーン…
一瞬にして
栞にフラれる前の
自分に戻った気がした
栞を
ただただ好きだった
オレ
好きでいることが
当たり前だと思ってた
オレ
あの時のオレに



