「ごちそうさまでした
大盛りにしてくれてありがと」
「うん
待たせたから…
…
あと
この前、花火行けなくて、ごめん…」
「んーん…急だったし…」
「あのさ…
次の週末の花火大会行かない?」
「え…」
「あ、ダメならいんだけど…
急だし…」
「凌と一緒に?」
「…うん」
「ふたりで?」
「そのつもりだったけど…
嫌なら、別に…」
やっぱ、そんな簡単にいかないか…
「いいの?私とふたりで?」
「オレは、別にいいけど…」
「じゃあ、行く!」
とりあえず、よかった…
栞は微笑んでアイスティーを飲んだ
「あ、タバコ、吸う?
ごめん、ここ、禁煙だから
暑いけど、外のベンチで…」
「んーん…ホントは、吸ってないよ」
「え…だって、この前…」
「彼が、吸ってた
付き合ってた人が、吸ってた」
え…
「付き合ってた、人…いたんだ?
…
そりゃ、いるよね…
別れて、もぉ3年もたってるし…」
当たり前だよね…
3年間
何もなかった自分が
空っぽに思えた



