東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

彼に挑もうとした友人のバイタリティーにある意味感心しつつ、彼女のためにもあっさりと縁が切れてよかったのだと、叶星はしみじみと思う。

ある意味自分も玉砕したことになるだろう。
巨大な艦船に自ら突っ込んだ浮舟のようなもの。


ため息をつきながら、送られてきた回答をそのまま貼り付けてエイッとEnterキーを力強く押す。

叶星はそれからしばらく、パソコン画面に映っている文章を眺めて考え込んだ。


東堂副社長に聞く『いまを生きる女性の美について』 

――まずは健康であること。そのためにも安全で安心な化粧品をつくらなければならない。
インタビューで彼はそう答えている。

今も明日も、女性たちが心から笑えるよう。心から願っていると。


何度か読み終えたあと、ファイルに添付されていた写真から一枚選んで貼り付ける。

斜め45度から撮ったほんの少し微笑んでいる顔写真のアップ。