東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18


ちらりと時計を見ると十時を回っている。
何しろ一週間会社を休んでしまった彼は、とてつもなく忙しいらしい。

あの日以来毎日一緒にいるはずが、ほとんど顔を合わせてはいない。

彼は先に寝ていてと言う。
『叶星、待たなくていいからな? 待ってるかと思うと辛いんだ。寝ていていいからな?』

言われた通り寝てしまうので、彼と顔を合わせるのは朝だ。
いったい何時に帰ってきているのか、彼もはっきりとは答えないのでよくわからない。

――今日は十二時まで待ってみよう。

ということで、テレビをインターネットに繋いだ。見るのはイギリスのドラマ。英語の勉強を兼ねる吹き替え版。もちろんラブストーリー。

それにしても。昨夜は何時に帰ってきたんだろう?
朝六時に起きたときには彼はいた。
彼が起きるのは七時なので、静かな寝息をたてている彼を起こさないようにそっとベッドから出た。

こんな時スマートウォッチはとても便利だ。
小さな腕時計が振動して起こしてくれるので、彼を起こさずに済む。

そんなことを考えているので、ドラマは一切頭に入ってこない。