そして彼は『なんでだろうな』とまたキスをした。
わかっている。
わかっているけれど、要するに、ぶっちゃけ正直言うと、イヤなのだ。
『あ、誤魔化した』
キスの合間に指摘はしたけれど、ますます熱くなる唇の動きにすっかり夢中になって、質問したこともいつの間にか忘れてしまった。
これは要するにヤキモチというやつなんだろう。
それはわかっている。
わかってはいるけれど、一体何人くらいなのか?どういう女性たちだったのか?
年上なのか。好きだったのか。
どれくらい好きだったのか?
どうして別れたのか?
次から次へと湧いてくるモヤモヤを、叶星は持て余していた。



