東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「そう? よくわかんないから、大急ぎで向こうで出来た友達に見立ててもらったの」
「似合ってる似合ってる」
「ふふ、ありがと」

「お父さんもなんだかかっこいい」
クスクスと笑いながら見れば、父は東堂氏と何やら楽しそうに話をしている。耳を澄ましてよく聞けば、ゴルフの話をしているようだった。

普段から誰にでも話しかけては仲良くなるという特技を持っている父は、東堂氏相手にも本領発揮しているらしい。
何がおかしいのかアッハッハと豪快に笑った。

「まったくお父さんたら。緊張感ってものを持ち合わせていないから。あの調子で、シンガポールでも友達増やしているのよ」
母が呆れたように笑う。

客間には、長いソファが中央を囲むように並んでいて、適当に間を空けてそれぞれが話に花を咲かせていた。