東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

大毅に抱きすくめられながら、思いつく限りの悪態をついて、叶星は号泣した。

「心配したのにっ、私、どうしよう、って、本当に、心配、したんだから……」

「ごめん、ごめん」

叶星の涙が落ち着いてくると、叶星を抱きしめたまま大毅は一週間の話を始めた。

「気づいていたよ。ここにいること」
聞けばなんと、玄関の前で車を降りた時だという。

「だから安心して姿を消せた」

「奥さまのことは怒ってる? 私がいけないの。私がお願いしたから」

「まあ全然怒ってないとは言わないけど、もう怒ってはいないよ」

「どうして返事をくれなかったの?」

「うん。叶星にも考える時間が必要だと思ってな。でも、うれしかったよ、一昨日のメッセージ」

大毅はスマートホンを取りだして、おもむろに再生させた。

『叶星です。副社長、一生に一回だから』そこまで聞いた叶星は真っ赤になってスマートホンに手を伸ばした。