東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

いずれにしても、セイさんに聞いてみればわかるに違いない。

重たい頭を抱えながら叶星は急いでシャワーを浴び、部屋を出た。

階段を降りはじめると、「アハハ」という楽しそうな笑い声が聞こえてくるが、それは男性の声。

「え?」
駆けるように急いで下りた叶星は、勢いよくリビングの扉を開けた。

「ええー!? 副社長! お兄ちゃん?」

「よっ、目が覚めたか。酔っ払い」
兄の芳尭(ヨシタカ)がニッと白い歯を見せて笑う。

「どうして?」

「夕べから泊ってるんだよ。父さんも母さんもあっちにいるぞ」
そう言って立ち上がった芳尭は、絶句する叶星の肩をポンと叩いた。

「向こうで待ってるから。じゃあな」

芳尭が出ていくと、心得たようにセイさんもリビングを出て行った。
残ったのは大毅と叶星のふたりだけ。

「副社長」

「ごめんな、心配かけて」

途端にいままで我慢していたものが溢れ出た。

「副社長のバカッ!」