片方の腕をテーブルに置き、もう片方の腕で頬杖を付いている彼女の顔は見えない。
大毅は屈んで叶星の顔を覗き込んだ。
頬には涙が伝っている。
「叶星、帰るぞ」
涙を拭いながらそう声をかけると、叶星はハッとしたように一瞬だけ目を開けたが、重たそうに瞼は閉じていく。
「しょうがないなぁ、ほら。大丈夫か?」
叶星を抱き上げる隣で、仁が叶星の荷物を持った。
「これは?」
テーブルの上に、赤いリボンがついた縦長の箱がある。
「ああ、それは誕生日プレゼントだって言ってましたよ。絶対にあげないとも言っていましたけど」
ジュンがそう言って、大毅にニッコリと微笑んだ。
***
「叶星」
そう呼ばれた気がして目を開けると、覗き込む彼が見えた。
これは夢なんだろうと、叶星は思った。
あまりにも思いつめていたから、夢が形になって現れたのだと。
そう思った。
大毅は屈んで叶星の顔を覗き込んだ。
頬には涙が伝っている。
「叶星、帰るぞ」
涙を拭いながらそう声をかけると、叶星はハッとしたように一瞬だけ目を開けたが、重たそうに瞼は閉じていく。
「しょうがないなぁ、ほら。大丈夫か?」
叶星を抱き上げる隣で、仁が叶星の荷物を持った。
「これは?」
テーブルの上に、赤いリボンがついた縦長の箱がある。
「ああ、それは誕生日プレゼントだって言ってましたよ。絶対にあげないとも言っていましたけど」
ジュンがそう言って、大毅にニッコリと微笑んだ。
***
「叶星」
そう呼ばれた気がして目を開けると、覗き込む彼が見えた。
これは夢なんだろうと、叶星は思った。
あまりにも思いつめていたから、夢が形になって現れたのだと。
そう思った。



