「いま、うちの店に来ていて飲み過ぎちゃったみたいで。すみません、途中で止めたんですけど」
聞くやいなや席を立ったのは大毅だ。
「案内してくれ」
「はい」
仁も彼らの後ろからついていった。
「うわ言のように『氷の月』に行くって言うんですけど、そもそも立ち上がれないし」
「なにか言ってたか?」
そう聞いたのは仁だった。
「どうせ私は捨てられるんだ。副社長のバカ。どうして電話しないの。副社長なんかキライだ。殴ってやるとか、一生許さないとか。まあそんな感じで、なんだか怒ってましたよ」
クックックと仁が笑い出す。
「酷い言われようですね。あっはっは」
「あ、もしかして副社長って」
「ああ、俺のことだな」
憮然としながら「電話に出ないのはどっちだよ」と大毅はため息をつく。
『銀の兎』の扉を開けると、カウンターの奥の方の席にいる叶星の姿はすぐに見つかった。
聞くやいなや席を立ったのは大毅だ。
「案内してくれ」
「はい」
仁も彼らの後ろからついていった。
「うわ言のように『氷の月』に行くって言うんですけど、そもそも立ち上がれないし」
「なにか言ってたか?」
そう聞いたのは仁だった。
「どうせ私は捨てられるんだ。副社長のバカ。どうして電話しないの。副社長なんかキライだ。殴ってやるとか、一生許さないとか。まあそんな感じで、なんだか怒ってましたよ」
クックックと仁が笑い出す。
「酷い言われようですね。あっはっは」
「あ、もしかして副社長って」
「ああ、俺のことだな」
憮然としながら「電話に出ないのはどっちだよ」と大毅はため息をつく。
『銀の兎』の扉を開けると、カウンターの奥の方の席にいる叶星の姿はすぐに見つかった。



