東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「ジュンくんの店、いまから行っても大丈夫? 少し時間を潰したいと思ってたの。お腹もすいたし」

「わーい。同伴出勤だ。じゃあ行きましょう。『銀の兎』はカウンター席がメインなんで、ボクがお相手できるし」

「そうなの? よかった」

屈託のないジュンくんの明るさが、こんな時はありがたいと思う。

「おすすめは、煮込みです。あ、じゃこご飯の焼きおにぎりも絶品」

「うわー焼きおにぎり食べたい」


彼に捨てられても、世界が終わるわけじゃない。

ジュンくんの笑顔を見ながら、ふとそんなことを思った。