東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

まだ早いだろうかとは思ったが、食事をしたりしているうちに一時間くらいあっという間だろう。
そう思って出かけることにした。

向かうのは『氷の月』氷室専務の店。
彼ならばなにか知っているかもしれないと思った。

自分や実家には連絡がなくても、彼になら何か密かに連絡をしているかもしれない。

――私にはわかる。
副社長は私ともう会わないつもりなんだろう。

無責任な人ではないはずだから、いずれ連絡はくれるだろうけれど、
その時には彼の気持ちは固まっていると思うのだ。

泣いても喚いても変わらないほどに。

それが明日なのか来週なのか、もしかしたら今夜、電話があるかもしれない。
その時までに、自分は覚悟を決めなければ。


一歩を進める度に決意を固めるつもりで向かった『氷の月』がすぐというところまで来た時だった。

「あれ?叶星さん?」
振り返るとそこにいたのはジュンくんだった。

「あら」