目を合わせないようにあらためてペコリと頭をさげ、大股で進み扉を開けようとすると、後ろから声をかけられた。
「君の嫌いなタイプは? まだ聞いてなかった」
――え?
思わず振り返ると、楽しそうに彼は微笑んでいる。
その余裕の笑みを見た途端に降り下ろしたはずの拳にギュッと力が入った。
性格の悪い男だ。
挑発には乗らなくても挑発は止めないらしい。
なんて嫌な男だろう。
その性格直したほうがいいですよ。
仮面なんか被り続けて甘い言葉を並べたところで、人の心を揺さぶることはできないんだから。
そう思いながらクルリと背中を向け、ドアに手をかけたままキッパリと答えた。
「私が嫌いな男性は高慢な嘘つきです」
――私はあなたと違って正直なので。
「言っちゃった」
駆け込むように乗ったエレベーターの中で、叶星は今更のように手で口を押えた。
「君の嫌いなタイプは? まだ聞いてなかった」
――え?
思わず振り返ると、楽しそうに彼は微笑んでいる。
その余裕の笑みを見た途端に降り下ろしたはずの拳にギュッと力が入った。
性格の悪い男だ。
挑発には乗らなくても挑発は止めないらしい。
なんて嫌な男だろう。
その性格直したほうがいいですよ。
仮面なんか被り続けて甘い言葉を並べたところで、人の心を揺さぶることはできないんだから。
そう思いながらクルリと背中を向け、ドアに手をかけたままキッパリと答えた。
「私が嫌いな男性は高慢な嘘つきです」
――私はあなたと違って正直なので。
「言っちゃった」
駆け込むように乗ったエレベーターの中で、叶星は今更のように手で口を押えた。



