東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

というか、いまだって別邸にいる必要などないのだ。
良くも悪くも夫人には、我関せずと突き放されてしまったのだから。


でもまあ今それを悩んでも仕方がない。

連絡だけならそう遠くない日にあるだろうと思いながら、二着だけ涼しげなリネンのトップスとカーディガンを買うことにした。

家政婦のお手伝いをする時は制服として決まっている白いエプロンをつけるので、エプロンを買う必要はない。
――そうそう、あとシルクのガウンも買っておこう。
あと、かわいい室内履きも。
などと買い物をしている間にいつしか夢中になっていて、ふと時計を見た時には東堂家を出てから二時間が経過していた。


「結構買っちゃったな」
――少し休もう。

紙袋を両手に、少し休憩しようとカフェに入った叶星は、メロンたっぷりのパンケーキを注文した。

夕方五時にパンケーキというのもどうかと思うが、一旦マンションに戻り、今夜はあらためて出かけるつもりでいる。