東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「このままここにいたいって言った時、あの子は泣かなかったわ。なんとなくだけど、あなたが、あの子がいい子だっていう理由がわかった気がする」

ハァと声をあげるほど大きなため息をついて、紅茶をひと口飲みこむと、
困り切ったように夫人は首を傾げた。

「週末って土曜のことよね? 明日には本当に連絡があるのかしら」

「ええ、そうだとは思いますが」

「彼女は明日、帰って来るの? もう戻ってこないっていうことはないの?」

「さあ、こればっかりは」

「そうよね。なるようにしかならないわよね」

「ええ。なるようにしかなりません」

セイに頷かれて、夫人はまた一つ大きくため息をついた。