東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

セイさんに甘えて愚痴をこぼしていてもなにもはじまらない。

捨てられる勇気と、自分の気持ちを正直に伝える勇気。彼から連絡がある前にこのふたつをなんとかしなければならないことくらい、わかっている。

そして迎えた夜、叶星はスマートホンを片手に深呼吸をした。

「ふぅ」

好きな人に好きだ言うことが、こんなに難しいのはなぜなのかわからない。

それでもとにかく、今日こそは言わなければ。

ルルルと呼び出し音に緊張したが、掛けた電話はやはり留守番電話になった。