東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「あんたもつくづく我侭な娘だねぇ。好きだって言ってほしいけど言いたくない。別れたくないって言いたくないけど言ってほしい。そういうのを何て言うか知ってるかい? 意地っ張りって言うんだよ。自信がなーい、傷つきたくなーい、怖ーい。結局自分のことしか考えていないんじゃないか。気の毒だねぇ坊っちゃんも、こんな我侭駄々っ子じゃあ、そりゃあ、やんなっちゃうだろうね」

図星すぎて、返す言葉もない。

「こんなところで家政婦の真似事までしているくせに、自分の気持ちがわからないとでも言うのかい? 一生に一遍くらい素直になったって罰は当たらないだろう? いい加減素直におなり。わかったかい? じゃないとここから追い出すよ」

ほらほらと手のひらで追い立てるセイさんに、キャアキャアと逃げながら、叶星は観念したように頭を下げた。

「わかりましたよぉ。ごめんなさい」

自分だってわかっている。