『一方的に姿を消すと、相手がどんなに心配するか思い知りました。ごめんなさい。首を長くして連絡待ってるんですよ?連絡くらいくれたっていいじゃないですか。ずっと待っているのに。実は私、いま副社長のご実家に居候しているんですよ? セイさんに色々教えてもらいながら毎日楽しく過ごしています。あ、楽しいって言っても、副社長がいないから、寂しいです。寂しいですよ、どうして連絡くれないんですか』
メッセージを残すのは夜だけだけれど、昼間も電話だけは時々掛けている。
――今夜はなんて残そうか。
謝ってみたり、怒ってみたり。もうなにも浮かばないよ。
「それで、あんたはどうして坊っちゃんに何も言わずに、消えたんだい?」
「どうしてって。――だって怖かったし。あの時、捨てられたら、私きっと立ち直れなかったし」
もはや駄々をこねる子供のようだと思うが、頬を膨らませて叶星は憮然とした。
メッセージを残すのは夜だけだけれど、昼間も電話だけは時々掛けている。
――今夜はなんて残そうか。
謝ってみたり、怒ってみたり。もうなにも浮かばないよ。
「それで、あんたはどうして坊っちゃんに何も言わずに、消えたんだい?」
「どうしてって。――だって怖かったし。あの時、捨てられたら、私きっと立ち直れなかったし」
もはや駄々をこねる子供のようだと思うが、頬を膨らませて叶星は憮然とした。



