東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「では、君が男に求めるものはなんだ?」
「内面から溢れる包容力でしょうか」

背もたれに体を預けた彼は、ハハッと弾けたように笑って横を向く。

「へえ。同じだね」

――な、なによ、感じ悪い。

その態度はなに? 言葉と本音は別だって言っているようなものじゃないの。

「じゃあ、質問しよう。君が嫌いな男はどんなタイプなんだ?」

片方の口角を上げた口元といい、見下すような視線といい、それらが意味するのは完全な挑発だ。

「私のことを話したところで何の参考にもなりませんよ。副社長が嫌いなライプの女性をお聞かせくださいませんか?」
「ん? そうだな」

――さあ罵れ、私を。
どうせ私みたいな女なんでしょう?

派遣のくせに小生意気な女。そう言ってくれればむしろ清々しい。

覚悟を決めて答えを待ったが。

「特にいないね」

彼は淡々とそう言った。
薄く笑みを浮かべながら、小首を傾げて。