気持ちはいつだってポケットに向いているので、気づかないはずはないが、それでもスマートホンを手に取った叶星は、念のため通知を確認した。
やはり、メールも何もない。
「まあ、まだいなくなって二日しか経っていないからね。どこで何をしているんだか、今日は坊っちゃんの誕生日なのにねぇ」
月曜日は七夕。彼の誕生日だ。
夏らしい涼し気な花が活け終わると、セイさんが言った。
「一旦花瓶から外して、今覚えたことを思い出しながら、坊っちゃんの部屋に活けておやり」
「はい」
頬を染めて頷く叶星に、セイさんはにっこりと頷く。
その微笑みはゆっくり見ておいでと語っていた。
――ありがとうございます。セイさん。
ずっと入ってみたいと思っていた彼の部屋。
扉の前に立った叶星は、熱くなる胸を冷ますように、心の中で留守中にごめんなさいと彼に謝った。
やはり、メールも何もない。
「まあ、まだいなくなって二日しか経っていないからね。どこで何をしているんだか、今日は坊っちゃんの誕生日なのにねぇ」
月曜日は七夕。彼の誕生日だ。
夏らしい涼し気な花が活け終わると、セイさんが言った。
「一旦花瓶から外して、今覚えたことを思い出しながら、坊っちゃんの部屋に活けておやり」
「はい」
頬を染めて頷く叶星に、セイさんはにっこりと頷く。
その微笑みはゆっくり見ておいでと語っていた。
――ありがとうございます。セイさん。
ずっと入ってみたいと思っていた彼の部屋。
扉の前に立った叶星は、熱くなる胸を冷ますように、心の中で留守中にごめんなさいと彼に謝った。



