東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

ただし、東堂夫人によると、叶星の立場は使用人ではなくあくまでも行儀見習いだという。
体裁が悪いとかなんとかという話らしいが、叶星はここにいられるなら理由も立場もなんでもいいと思った。

仕事は午前中だけ。
これも夫人からの指示で、午後はセイさんのもとで修行をするようにと言われた。

聞けばどうやら他の使用人も、なんでもできるスーパーウーマンらしい。セイさんには及ばないまでも、やはり語学まで達者だという。政財界の要人や海外のお客様を迎えることもあるのだから、それも当然なのだろう。
それを知った時、自分は未熟すぎて使用人にすらなれないのかと愕然とした叶星だったが、とにかく必死になって頑張ることにした。

「よろしくお願いします!」

「はいはい。こちらこそ、よろしくお願いします」

今日はフラワーアレンジメントのレッスン。夫人が出かけている間に、本邸のリビングに飾る花を活ける。