「大毅と別れるよう言っただけじゃなくて、奥さまは彼女の失踪に直接関わっているということなんですか? それを、彼は知ったということなんですね?」
「ああ、そういうことだ」
返事を聞いた仁は、大きく息を吸うとテーブルに目を落とした。
責任感の強い男が仕事を放り出そうとするからには、余程の怒りなんだろうとは思ったが、夫人がそこまでしたとは。
母親が息子と別れさせるために息子の恋人をどこかに隠す。そう考えただけで胸が塞ぐ。
他人事でもうんざりするような話なのだ。
大毅は一体どう思っただろう。それでなくても曲がったことが嫌いな男なのにと、
同情してふさぎ込む仁の隣で、黒崎はふと顔を上げた。
「――まずい」
「ん? なにかあるのか?」
――彼と西ノ宮叶星は上手くまとまってくれないと困る。
「ああ、そういうことだ」
返事を聞いた仁は、大きく息を吸うとテーブルに目を落とした。
責任感の強い男が仕事を放り出そうとするからには、余程の怒りなんだろうとは思ったが、夫人がそこまでしたとは。
母親が息子と別れさせるために息子の恋人をどこかに隠す。そう考えただけで胸が塞ぐ。
他人事でもうんざりするような話なのだ。
大毅は一体どう思っただろう。それでなくても曲がったことが嫌いな男なのにと、
同情してふさぎ込む仁の隣で、黒崎はふと顔を上げた。
「――まずい」
「ん? なにかあるのか?」
――彼と西ノ宮叶星は上手くまとまってくれないと困る。



