分厚いビーフステーキだ。よく見れば東堂氏のプレートだけはサーモンが乗っている。健康に気をつけているのかもしれない。
「行き先に心当たりは?」
ステーキ皿が片付け始まるのを見計らって黒崎がそう声をあげたが、東堂氏は左右に首を振る。
「国内にはいるだろうが、いまはまだ全くわからない。カードではなく電子マネーや現金で動くと言っていたし、あいつのことだ、監視カメラの目も上手く逃れているだろう。とりあえずは連絡を待つしかないな。いったい何を考えているんだか」
「それで、奥さまは何と?」
「んー。まあ、予想通りだ。怒っているよ。ちなみに仕事のほうは? 黒崎、大丈夫なのか?」
「はい。そちらの方は。滞ることのないよう副社長が準備を整えていたというか……」
「準備万端か」
「行き先に心当たりは?」
ステーキ皿が片付け始まるのを見計らって黒崎がそう声をあげたが、東堂氏は左右に首を振る。
「国内にはいるだろうが、いまはまだ全くわからない。カードではなく電子マネーや現金で動くと言っていたし、あいつのことだ、監視カメラの目も上手く逃れているだろう。とりあえずは連絡を待つしかないな。いったい何を考えているんだか」
「それで、奥さまは何と?」
「んー。まあ、予想通りだ。怒っているよ。ちなみに仕事のほうは? 黒崎、大丈夫なのか?」
「はい。そちらの方は。滞ることのないよう副社長が準備を整えていたというか……」
「準備万端か」



