東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

――行方をくらます? 失踪したってことか?
これは大変なことになった。

いまの電話が悪い冗談でないということは、ここ最近の彼の行動から察しが付く。大毅が本気であることも黒崎には確信できた。

何しろ長い付き合いだ。彼は中途半端なことをする男じゃない。

「勘弁してくれよ」

食事もそこそこに大急ぎで着替えを済ませ、部屋を飛び出た黒崎が向かったのは東堂邸。

――いったい何があったんだ?