東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

軽く息を吐き、姿勢を正してノックをする。

耳を澄ますと籠った声で『どうぞ』と聞こえたような気がしたがよくわからない。
もう一度ノックしようかと迷ったが、約束の時間なので構わずドアを開けることにした。

「失礼します」

部屋の明るさに一瞬だけ目が眩んだ。

大きな窓ガラスを背に、デスクに向かっている人型がある。
後ろからの明かりが邪魔をして顔が見えないが、副社長なのだろう。

「インタビューに伺いました。よろしくお願いいたします」

頭をさげて、また顔を上げた時には少し目が慣れたのか、立ち上がった彼の姿が今度ははっきりと見えた。

東堂大毅、副社長。彼だ。

「どうぞ」