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「くうっ」
瞬間苦悶の表情を浮かべた叶星の口から、呻き声が漏れた。
腰が痛い。
のけぞるように腰を伸ばして、ブルンブルンと上半身を左右に回す。
――草むしりがこんなに重労働とは。
しかも暑い。
日焼け予防もそうだが、セイさんの勧めで蚊の対策のために重装備をしている。
横から後ろへかけて日焼け布がついた帽子に手差しに手袋。素肌剥き出しでも暑いことには変わりないが「暑いー」と唸らずにはいられない。
これでもまだ、暑さを倍増させる蝉の鳴き声がしないだけマシなのかと思いながら、叶星は木陰の芝生の上にゴロンと横になった。
夫人は出かけていないし、どうせ全身汗だくなのだ。
何も気にしない事にして、大の字に寝そべってみる。
「はぁーー、疲れた」
東堂邸に来て四日目。
なにもせずにいることに、いい加減飽きた。
――でも、なんにもできないしなぁ。



